1961-03-30 第38回国会 衆議院 農林水産委員会 第21号
当初の入浜式塩田というような時代におきましては準農業と言って差しつかえないと思います。ところが、入浜式では生産数量が上がりませんので、それに枝条架をつける。
当初の入浜式塩田というような時代におきましては準農業と言って差しつかえないと思います。ところが、入浜式では生産数量が上がりませんので、それに枝条架をつける。
従来は、御承知かと思うのでありますが、塩田製塩の方法は入浜式塩田というのでございましたが、途中で新しい技術の導入がありました。それは塩田の方は、従来の入浜式塩田にかえて流下式という式を採用し、さらに枝条架と申しまして、地上にやぐらを組んでそれにシノ竹をつけて、海水をそれを通して流して塩分を濃くする、こういう流下式並びに枝条架式という新しい方法を導入いたしてから、急激に増産の効果が上って参りました。
昭和二十八、九年以来、国内塩自給態勢確立のためという打ち出しで、公社の指導により膨大なる資金を投下せしめ、旧来の入浜式塩田施設を枝条架、流下式塩田に転換させ、煎熬部門の真空式あるいは機械製塩を慫慂し、逆にその投下資金の償還すら終っていない現在、年間約三十万トンの過剰生産になるからとの理由で、昨年以来これを逆に価格政策で締めつけ、さらには今般の強制的整理を行わんとしているのであります。
その間、従来の入浜式塩田を新しい方式であるところの流下式枝条架式製塩に変更をいたしました。この流下式とか枝条架式というのは全く新技術でありまするし、また、天然現象にも支配されるというような関係上、そのヘクタール当りの生産量の見通しをつけることがなかなか困難であったわけであります。
○村上(孝)政府委員 ここの最低一ヘクタール当り百五十トンと申しますのは、流下式につきましては、大体この水準が出ておりますけれども、入浜式塩田のごときにつきましては、これ以下のものもございます。これについては百五十トンまで見よう、こういうことでございます。
その前後において、また従来の入浜式塩田の製法に比較すると相当量の増産があるから、これが流下式に百パーセント転換したときの生産量はどの程度あるかという見通しはできてよかったのではないか、こういうふうに考えるのです。前のことはあとで批判すればだれでもできるということはありますけれども、専門的に検討されている専売公社としては、その程度の見通しが立てられなかったというのはうそだ。
石村君もおられるから多分よく御承知だと思いますが、昔の入浜式塩田をいわゆる枝条式とか流下式に変えるとかいう場合におきましては、今日まで専売公社も指導してき、力をかしてきた。これが、先ほど総裁が言われるように、相当多額の借入金を持っているという状況になってきている。
御承知の通り、国内の塩業は、これまであまり生産が伸びなかったのでありますが、その理由としましては、長い間入浜式塩田法による方法によっておったのでありまして、この方法によりますと、海水を塩田の砂に含ませて、それをさらにかき集めて、その上に海水を注いで鹹水をとり、それを工場に持っていって煎熬するというような方法によっておったのでありますから、労銀も非常に多くかかりまするし、また生産量も従来あまり伸びなかった
それに、気象条件とかいろいろな関係がありまして、多少の差はありますけれども、従来の入浜式塩田の時代のごとくに、一方では八十トンしかとれない、一方の方では百トンも百二十トンもとれるというような格段の較差はなくなってくると思っております。でありますから、中央会といたしましては、一木価格で進むべきものだ、こう思っております。
入浜式と申しますと、海水を塩田に導入して参りまして、塩田の上に砂をまいておりまして、その砂に海水を含まして、その砂をかき集めて、さらに海水をそれに注下して、そうして辛い塩水を作りまして、その塩水を工場に送って塩を作る、こういう塩田法、入浜式塩田法、こういう方法をとっておったのでありますが、昭和二十七年以来、この方法によりますと浜労働のためのコストが非常に高くなりまするのと、また生産数量も十分伸びないというような
○井上委員 三十六年度になれば、大体内地塩の食料塩は百五十万トンの生産が見込まれるというその生産の見込みの生産施設ですが、生産施設は流下式に全塩田がなるという一つの見通しで、こういう数字が出ておりますか、それとも入浜式塩田がそのまま三十六年も残っていきまして、それでそういう数字が出ておりますか、そこらはどうなっておりますか。
御承知のように、従来の入浜式塩田でありますと、一ヘクタール当りの平均の収穫量は大体百トンということになっておりますが、最近におきましては、塩業者の意見を総合いたしますると、流下式に直しまして相当の枝条架を付設いたしますと、一ヘクタール当り三百五十トンくらいまでの生産は可能であるということを申しております。
○守田説明員 塩業の雇用形態は非常に複雑でございまして、従来入浜式塩田当時におきましては、塩業組合の組合員というのが一応塩田の業主でありまして、この一人々々の組合員が数人の労務者を雇って採鹹作業をやるというふうな格好になっておりまして、従って、労務者は直接組合に所属しないで、その組合の構成員たる組合員の雇用者である。
今香川県の問題のお尋ねがあったのでありまするが、従来香川県のごときは、御承知のように、入浜式塩田としての成績が非常に良好でありましたので、ほとんど香川県の塩業者は、流下式への転換をする者もないというような状況であったのであります。その後二十八年、二十九年とだんだん希望者のところを流下式に転換をしてみますると、その転換した後の成績が想像以上によろしい。
従来の入浜式塩田を流下式塩田に改良いたしまして、この方法によりまして、従来より大体五割程度の増産が可能である。すなわち従来一ヘクタール当りから百トンの生産が期待できる程度でありましたのを、百五十トンの生産は可能であろうというふうに考えて参ったのであります。
それから次の二二〇七号、これは在来あった塩田を補助の対象にしたではないかというお話でありますが、当時この問題になっておりました塩田は非常に能率の悪い塩田でありまして、ほかの方に売れそうだという話もありましたし、さらにこの補助金の対象になりました事業は、流下式塩田といいまして従来の入浜式塩田とは違った新らしい方式の塩田でありまして、現在ではだいぶ各地で普及されておりますが、これをやります当時におきましてはまだ
しかしながら、今度の災害を受けた状況を見てみましても、流下式の塩田と従来の入浜式塩田とが同じ冠水を受けた場合を比べましても、流下式の塩田は粘土でもつて下に固い地盤をつくりますので、その上に水が入つてどろが乗りましても、上に乗りましたどろが下の粘土とくつきませんので、水が引きますと、きれいに皮がはがれるようこはがれてしまいます。従つて上の撒砂さえ補強いたしますれば、完全に流下式塩田は復旧ができます。
その上に天候の不良といつたようなことに禍いされましてその効果が上つておらないと思うのでありますが、只今御承知のように本年で三年目になりますが、従来の入浜式塩田を流下式塩田と申します新式の塩田に極力転換を図つておるのであります。この流下式の塩田に転換を終りました地方におきましては、本年におきましても相当天候が不良でありましても、相当いい成績を示しておるのでございます。
○三井説明員 御質問になりました入浜式塩田から新式の流下式の塩田への転換の問題でありますが、この転換は大体昭和二十七年度から実際には始まつておるのであります。昭和二十七年度におきまして二百十六ヘクタールを流下式に転換いたしました。
その第一は、御承知のように現在の塩田は、非常に古い方式をそのまま踏襲しておりますいわゆる入浜式塩田というものが大部分でございまするが、これを公社が長年研究いたしました結果のいわゆる流下式塩田に転換することによりまして、少くとも五割の増産は可能ではないかというふうに私どもは期待いたしております。
国内における塩田の面積は、約四千七百町歩ということはわれわれも了承しておるのでありますが、この大部分は御承知の入浜式塩田であります。